㉖血圧測定の重要性

 高血圧であっても、特に症状はありません。しかし、その状態を放置しておくと、脳卒中や心筋梗塞など、生死に関わる病気にかかりやすくなります。そのため、定期的に血圧を測定することが重要です。

 血圧は年齢とともに高くなります。健康診断などで血圧を測定するか、家庭で血圧を測定することが大切です。既に高血圧と診断され治療を受けている場合は、血圧が24時間にわたり適切にコントロールされているかどうかを確認するために、家庭血圧測定がさらに重要になります。

 血圧は、測定環境や測定条件によって変動しやすい指標です。日本高血圧学会は、静かで適当な室温環境で、背もたれ付きの椅子に脚を組まずに座って1-2分安静にした後、会話を交わさない環境で、測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取をおこなわず、カフ位置を心臓の高さに維持できる環境で、朝の起床後1時間以内の排尿後、服薬前、朝食前および就寝前に測定することを推奨しています。

 血圧計については、上腕式のものが推奨されています。手首カフ式の血圧計は使用が容易ですが、動脈の圧迫が保証されないなどの問題点があります。日本で販売されている上腕式の自動血圧計であれば、その精度に大きな問題はないと考えられます。

 家庭血圧測定が重要視される理由としては、白衣高血圧と呼ばれるように、診察室で測定した血圧は、緊張感などから高めになりやすいことが挙げられます。高血圧の基準としては、診察室血圧については140/90 mmHg以上、家庭血圧については135/85 mmHg以上が用いられます。健康管理の一環として、血圧を定期的に測定しましょう。