スポーツ庁の調査によれば、運動・スポーツを行っている人のうち、6割以上がウォーキングを実施しています。手軽にできることが魅力ですが、歩数を増やすだけであれば、買い物や通勤など、日常生活の歩行動作を多くするだけでもOKですよね?では、運動としてウォーキングする意味は何でしょうか?  日常生活の歩行とウォーキングの違いは歩行速度です。一般に、日常生活の歩行は時速3 km程度で、ウォーキングでは時速4~6 kmです。この歩行速度の違いはエネルギー消費量の違いにつながり、さらに持久性体力を高める効果につながります。持久性体力が高まると、さらに速く歩けるようになり、軽いジョギングも可能になります。ジョギングをすると、さらに体力が高まり、さらにエネルギーを消費できるようになります。  もし、心拍数を計ることができるのであれば、速度を上げると心拍数も高まることがわかるでしょう。このとき、自覚的にも「きつい」という感覚が生じます。この感覚は自覚的運動強度と呼ばれ、運動強度の指標として使えることが知られています。「楽である」という感覚から「ややきつい」と感じる程度にすることで、持久性体力は高まります。「きつい」と感じてしまうと強度を上げ過ぎているかもしれませんので、うまくコントロールしてください。体力が高まれば、将来の死亡リスクも下がることが知られていますよ。