#22 有酸素運動と無酸素運動
有酸素運動と無酸素運動、よく聞く言葉かもしれませんが、正確に説明すると難しくなります。できるだけ簡単に説明してみます。
運動するとき、必ず筋肉が動きます。筋肉が動くためにはATPと呼ばれるエネルギーが必要です。ATPは筋肉に蓄えられているので、とっさの動きはそのATPを使います。しかし、ATPはすぐに足りなくなるので、運動が続くときには、ATPを補充する必要があります。
このATPの補充ルートのひとつが有酸素系です。糖質や脂質を原材料として、酸素を使いながら、大量のATPを補充できます。いわゆる有酸素運動は、この代謝経路を主に利用した運動を指し、ウォーキングやジョギングに代表される持久系運動が該当します。
無酸素運動は、この有酸素系を使わない運動で、短い時間で強い力を発揮する短距離走やウエイトリフティングが該当します。
多くのスポーツは、強い力を発揮する無酸素的な動きと、ゆったりとした有酸素的な動きを組み合わせておこなうことが多いので、有酸素運動とも無酸素運動とも言えないことが多いです。
健康のためには、無理なく実施できる有酸素運動を選択し、そこに短い時間でよいので、いつもより強い力を発揮する、筋力トレーニングや敏捷的な動きなどを取り入れると、筋肉にも適度な刺激が与えられ、代謝も高まるのでおすすめです。
運動するとき、必ず筋肉が動きます。筋肉が動くためにはATPと呼ばれるエネルギーが必要です。ATPは筋肉に蓄えられているので、とっさの動きはそのATPを使います。しかし、ATPはすぐに足りなくなるので、運動が続くときには、ATPを補充する必要があります。
このATPの補充ルートのひとつが有酸素系です。糖質や脂質を原材料として、酸素を使いながら、大量のATPを補充できます。いわゆる有酸素運動は、この代謝経路を主に利用した運動を指し、ウォーキングやジョギングに代表される持久系運動が該当します。
無酸素運動は、この有酸素系を使わない運動で、短い時間で強い力を発揮する短距離走やウエイトリフティングが該当します。
多くのスポーツは、強い力を発揮する無酸素的な動きと、ゆったりとした有酸素的な動きを組み合わせておこなうことが多いので、有酸素運動とも無酸素運動とも言えないことが多いです。
健康のためには、無理なく実施できる有酸素運動を選択し、そこに短い時間でよいので、いつもより強い力を発揮する、筋力トレーニングや敏捷的な動きなどを取り入れると、筋肉にも適度な刺激が与えられ、代謝も高まるのでおすすめです。
執筆者
中田由夫(なかたよしお)
筑波大学体育系 教授
- 主な研究テーマ
- 食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。