健康で長生きするためには、できれば若いときから生活習慣を良好にすることが大切です。具体的には、健康的な食事、運動の習慣化、十分な休息、禁煙・非喫煙、飲酒量の制限・非飲酒です。若いときは、多少無理してもすぐに病気になることはありませんが、わざわざリスクのある行動を選択する必要もないでしょう。

　40歳を過ぎると、いろいろ気を付けていても、体重増加が気になり始めます。「メタボ健診」と呼ばれる特定健康診査を通じて、加齢に伴う体型や検査値の変化を確認することが重要です。気になるところがあれば、一念発起して、生活習慣の改善に取り組みましょう。できれば、メタボになる前に、メタボ予防に取り組みましょう。

　65歳を過ぎると、個人差もありますが、体力の衰えを感じ始めます。「ロコモ」と呼ばれるロコモティブシンドロームは、日常生活に支障が出る程度に運動能力が低下している状態を指します。せっかく生活習慣病にならずに高齢期を迎えても、体力が低下してしまうと、元気に過ごすことができません。運動を習慣化して、体力低下を予防しましょう。できれば、ウォーキングやジョギングのような有酸素運動に加えて、筋力トレーニングも週に1～2回取り入れると、ロコモ予防に有効です。