#26 血圧測定の重要性

高血圧であっても、特に症状はありません。しかし、その状態を放置しておくと、脳卒中や心筋梗塞など、生死に関わる病気にかかりやすくなります。そのため、定期的に血圧を測定することが重要です。

 血圧は年齢とともに高くなります。健康診断などで血圧を測定するか、家庭で血圧を測定することが大切です。既に高血圧と診断され治療を受けている場合は、血圧が24時間にわたり適切にコントロールされているかどうかを確認するために、家庭血圧測定がさらに重要になります。

 血圧は、測定環境や測定条件によって変動しやすい指標です。日本高血圧学会は、静かで適当な室温環境で、背もたれ付きの椅子に脚を組まずに座って1-2分安静にした後、会話を交わさない環境で、測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取をおこなわず、カフ位置を心臓の高さに維持できる環境で、朝の起床後1時間以内の排尿後、服薬前、朝食前および就寝前に測定することを推奨しています。

 血圧計については、上腕式のものが推奨されています。手首カフ式の血圧計は使用が容易ですが、動脈の圧迫が保証されないなどの問題点があります。日本で販売されている上腕式の自動血圧計であれば、その精度に大きな問題はないと考えられます。

 家庭血圧測定が重要視される理由としては、白衣高血圧と呼ばれるように、診察室で測定した血圧は、緊張感などから高めになりやすいことが挙げられます。高血圧の基準としては、診察室血圧については140/90 mmHg以上、家庭血圧については135/85 mmHg以上が用いられます。健康管理の一環として、血圧を定期的に測定しましょう。

執筆者

中田由夫(なかたよしお)

筑波大学体育系 教授

主な研究テーマ
食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。
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