#29 ちょうどよいバランスのとれた食生活

主食・主菜・副菜のそろった食事が大切であることは、みなさん聞いたことがあると思います。その理由については、みなさんご存知でしょうか?

 ちょうどよい食事バランスについては、農水省から、食事バランスガイドが発表されていますので、参照してください。簡潔にまとめれば、食事の提供量の単位としてSV(サービング)を用い、1日あたり、主食5~7 SV、副菜5~6 SV、主菜3~5 SV、牛乳・乳製品2 SV、果物2 SVを推奨しています。主食の1 SVはおにぎり1個、副菜の1 SVは野菜サラダ1皿、主菜1 SVは納豆1カップ、牛乳1 SVはコップ半分、果物1 SVはみかん1個が一例です。

 このように、主食・主菜・副菜のバランスを考える理由として、三大栄養素のバランスをとることが挙げられます。三大栄養素とは、たんぱく質、脂質、炭水化物のことで、エネルギー摂取量に占める割合としては、たんぱく質15~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%が目標となります。「野菜をたくさんとっておけばOK」、「炭水化物はできるだけ摂取しない」、「カロリーさえ気にしておけば中身は気にしない」といった極端な考え方では、栄養バランスが崩れ、そのような食事を継続していると、将来の健康にも支障をきたします。

 また、カルシウムやビタミンなどの微量栄養素についても、それぞれ1日あたりの推奨量が設定されています。それぞれの数値を意識しながら食事を選択することは非常に大変なので、その代わりに、副菜、牛乳・乳製品、果物を毎日しっかり摂ることで、ちょうどよいバランスがとれた食生活が実現できるのです。

執筆者

中田由夫(なかたよしお)

筑波大学体育系 教授

主な研究テーマ
食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。
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