#34「座りっぱなし」に注意!

 2024年1月、厚生労働省は、「健康づくりのための身体活動基準2013」を改訂し、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。主な変更点としては、①個人差を踏まえ、運動の強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが強調された点、②運動の一部において、筋力トレーニングを週2~3日取り入れることが加わった点、③座位行動(座りっぱなし)の時間が長くなり過ぎないように注意することが示された点、④高齢者の推奨事項に多要素の運動(有酸素運動・筋力トレーニング・バランス運動・柔軟運動など)を週3日以上取り入れることが加わった点が挙げられます。

 中でも座位行動については、最新の科学的知見により、1日の総座位時間が長いほど死亡率が高まること、1回あたりの座位時間を短くしたほうが、健康利益が高まることがわかっています。1日の総座位時間の目安としては8時間を超えると「座り過ぎ」です。座りっぱなしだと、食後血糖値や中性脂肪、インスリン抵抗性などが高まるリスクがあります。そのため、30分に1回程度、座位時間を「ブレイク(中断)」することが推奨されます。立ち上がったついでに、ちょっと歩いたり、体操したりすることを心がけてみてください。

執筆者

中田由夫(なかたよしお)

筑波大学体育系 准教授

主な研究テーマ
食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。
一覧へ