#46 適正体重を維持しましょう

 ご自身の適正体重は何kgですか?

 一般的にはBMIを計算して判断します。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で簡単に計算することができます。BMI 18.5未満だとやせ、22が標準、25以上だと肥満と判定されます。22×身長(m)×身長(m)で標準体重が計算できます。

 この数値、確かに参考にはなるのですが、本当の意味で適正体重かどうかは疑問が残ります。人の体格には個人差がありますし、筋肉がつきやすい人もいればそうでない人もいます。そのため、一律にBMI 22を目指すべきかというと、そうではありません。ご自身にとっての適正体重を見極めることが大切です。

 その人の体格は、まず遺伝子レベルで決定される割合が相当にあります。生まれた後の家庭環境にも左右されます。そのため、成人した際の体格がひとつの目安になります。その時点でやせていたならやせ型、太っていたならぽっちゃり型ですし、筋肉がついていたかどうかで、筋肉のつきやすい人がそうでない人かも判断できます。

 成人した際の体重とその後の体重に差がないことはまれで、多くの場合、加齢に伴い体重は増加します。健康上の問題がなく、運動することに支障がなければ、多少の体重増加は自然な加齢変化と考えてもよいでしょう。

 体重増加に伴い、例えば階段を上る際に息切れを強く感じるようになったとか、横断歩道を急いで渡るのがつらくなったとか、自覚症状を感じるようになった場合には、体重増加が過度になっていると考えた方がよいでしょう。食習慣を見直し、運動習慣を身につければ、適正なレベルまで体重を減少させられるはずです。

 逆に、意図しない体重減少には注意が必要で、何らかの病気のサインであるかもしれません。体重減少が続く場合には、かかりつけ医に相談してみてください。

 いずれにしても、毎日の体重変化を確認することが大切です。毎日、決まった時間に体重を測定する習慣を継続してください。

執筆者

中田由夫(なかたよしお)

筑波大学体育系 教授

主な研究テーマ
食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。
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