#51毎年の健診を行動変容のきっかけに

今回はわたしの経験談を紹介します。
つい先日、健診結果が返ってきました。実は昨年度の健診で、中性脂肪が基準値を大きく上回っていました。父が若いときから中性脂肪高値だったので、遺伝的なものもあるとは思いつつ、こういう仕事をしている以上、生活習慣の改善でコントロールできないかと考えました。
これまでも1日平均1万歩はクリアしてきているので、生活活動としての身体活動量は十分です。しかし、運動習慣としての運動量は週1回のゴルフくらいで、必ずしも十分とはいえません。脂質異常症改善のためには、少なくとも週3回、まとまった時間の運動を実施することが推奨されています。
そこで、できれば毎朝、少なくとも週3回は、早朝にジョギングすることにしました。ジョギングを20-30分、ゴルフ練習を30-40分、計60分ほどの運動です。年60回ほどゴルフラウンドがあるので、ラウンドのない300日のうち、100-150日くらいは運動できたと思います。
結果として、1年後の健診では、ほぼ基準値まで中性脂肪は改善していました。まだ高めの数値ではあるので、引き続き、運動習慣を継続して、様子を見ようと思っています。
運動習慣だけではなく、食事、飲酒、喫煙、睡眠など、見直すべき生活習慣はさまざまです。健診結果と現在の生活習慣から、何をどのように改善すべきか、ご自身で理解している人は、是非、健診をきっかけにして、行動変容に取り組んでください。その成果は、1年後の健診結果に表れます。
特定保健指導の対象となった方は、専門家から助言を受けられる絶好のチャンスです。専門家と話をしながら、自分が取り組むべき生活習慣の改善点を明らかにし、優先順位をつけて取り組んでみてください。
執筆者
中田由夫(なかたよしお)
筑波大学体育系 教授
- 主な研究テーマ
- 食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。