#8 不足しがちな栄養素
1日に何をどれだけ食べたらよいのか、結構むずかしいですよね。今回は農林水産省が作成した「食事バランスガイド」を紹介します。
食事バランスガイドは5つの料理グループ(主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物)からできていて、どれかが足りないとバランスが崩れて、コマが倒れてしまうようにできています。食べる量は、「SV(サービング)」で数えます。1日分の目安は、主食5~7 SV、副菜5~6 SV、主菜3~5 SV、牛乳・乳製品2 SV、果物2 SVです。
主食なら、おにぎり1個で1 SV、ラーメン1杯で2 SVです。副菜は、野菜サラダで1 SV、野菜炒めで2 SVです。主菜は、目玉焼きで1 SV、焼き魚で2 SV、ハンバーグは3 SV、牛乳・乳製品はヨーグルト1個で1 SV、果物は、みかん1個で1 SVです。
1日に必要な量として、主菜よりも副菜が多くなっているところに注目してください。付け合わせがサブではなく、メインです。それだけしっかり野菜をとりましょう、ということです。また、主菜では、たんぱく質をしっかりとってほしいので、脂身が少ない良質のたんぱく質を選択してください。牛乳・乳製品や果物は、意外と不足しがちですので、意識して毎日とるようにしましょう。カルシウムやビタミンが充足されます。
最後にコマをしっかりまわすための軸が水分、回転させるために運動が必要です。水分摂取と運動を、毎日、心がけましょう。
執筆者
中田由夫(なかたよしお)
筑波大学体育系 教授
- 主な研究テーマ
- 食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにすることを目指しています。